尼崎市消防局 コロナ陽性でけが人を現場に戻って降ろす

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尼崎市消防局の救急隊が交通事故でけがをした男性を搬送中に、新型コロナの検査で陽性が判明したため、事故現場に戻って男性を降ろしていたことが分かりました。

尼崎市消防局によりますと8月5日の午後11時50分ごろ、市内の国道で兵庫県神戸市の男性(21)がバイクで走行中に軽自動車と接触して転倒する事故があり、一緒にいた友人が119番通報しました。

駆け付けた救急隊員らは男性の手の擦り傷や足の指先の腫れの他、38度以上の熱があることを確認して病院に搬送。 病院に到着し、車内で医療従事者が抗原検査をしたところ、新型コロナの陽性が判明したということです。

病院側は陰性であれば受け入れ可能と事前に伝えていましたが、陽性であったため受け入れを拒否したということです。救急隊員は症状が安定していると判断し本人の了承を得て、事故現場に戻り男性を降ろしました。

その後、男性が首や腰の痛みを訴えたため、迎えに来た父親が119番通報し、西宮市内の病院に搬送されて足の骨折が判明したということです。
尼崎市中消防署は「医療ひっ迫の非常事態で100%の対応ではなかった」としています。

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