新型コロナウイルスの第7波について兵庫県保険医協会が県内の病院や診療所を対象に実施したアンケートの結果が公表され、コロナ診療を行う医療機関のひっ迫する状況が明らかとなりました。
明石市内の診療所には8月12日午前も、発熱があるなど新型コロナへの感染の疑いがある人が訪れ、医師と看護師が患者の対応に追われていました。
県内の開業医や歯科医師らおよそ7700人でつくる兵庫県保険医協会が実施したアンケートによりますと、発熱外来や検査機関の指定を受けている病院や診療所のうち、7割以上が時間外の診察を行っていて、時間外は1日平均で5.6時間に上るということです。
また、8割近くが「これ以上、コロナ患者の受け入れを増やせない」と回答しているほか、1つの医療機関で1日あたり11人以上の受診希望者を断っている状態が明らかになりました。
県保険医協会の理事長を務める西山医師はー 「心配な人は医療機関を受診せざるを得ない、受診してくださいと言わざるを得ないが、全員が受けられるかどうかは約束できない」 「PCRや検査の相談センターをつくる、検査センターをつくるなど集約してそこにドクターが集まって効率良く検査診療をしていくことが一つの手段」 西山理事長は医療現場は疲弊しているとして、行政に対し検査態勢の充実や関係機関の連携強化などを求めています。