太平洋戦争末期に日本陸軍が姫路市などに設置し、戦後は存在を忘れられていた「第十陸軍技術研究所」の歴史を伝える企画展示が、兵庫県たつの市の室津民俗館で開かれています。
第十陸軍技術研究所」、通称「十研」は、太平洋戦争末期の1944年に、本土決戦に向けた海洋兵器を陸軍で開発しようと姫路市に設置され、たつの市御津町室津の海岸には、新兵器の試験場が作られました。
この企画展は、「十研」の歴史とともに、試験場があった室津との関わりを紹介するものです。
会場では、マルレと呼ばれる特攻艇や潜水艦など、開発された兵器の写真やリスト。
姫路の研究所で働く人たちの様子を伝える写真などを展示しています。
企画展「十研と室津」は、たつの市立室津民俗館で9月11日まで開かれ、9月10日には、試験場跡地の現地見学会が開かれます。