■阪神タイガースWomen 0-0 エイジェック/7月9日
阪神球団が設立したクラブチーム「阪神タイガースWomen」(以下TW)が7月9日、
初めて甲子園球場に立ち、練習試合2試合を行った。
このうち強豪企業チーム「エイジェック」(栃木県)との試合はナイターで行われ、
TWの左腕エース・植村美奈子が先発した。
植村は2回に一死2、3塁、3回には一死満塁のピンチを背負ったが、いずれも粘り強いピッチングで後続を断ち、5回を無失点で切り抜けた。
一方、エイジェックも“ナックル姫”吉田えりら5人の投手を繰り出し、堅い守りでTWに得点を与えない。
6回、TWはルーキー前田葵の2塁打などで一死満塁の先制機を迎えたが無得点。
最終7回にも、二死満塁とサヨナラのチャンスをつかんだが、あと1本が出ず、試合はスコアレスドローで終わった。
しかし両軍とも投手陣が踏ん張り、ファインプレーやクリーンヒットの応酬で白熱の試合を演じた。
試合後、TWの三浦伊織キャプテンは、「甲子園球場でできたことを嬉しく思いますし、沢山のお客さんの前でプレーできたこともすごく嬉しかったです」とインタビューに答えた。
また植村投手は、「男子に負けないくらい熱い試合をしている自信はある。これからも温かいご声援をお願いします」と一礼した。
■初の女子野球中継
サンテレビは今回初めて女子野球を生中継し、阪神タイガースOBで侍ジャパン女子ヘッドコーチを務める木戸克彦氏が解説した。
TWの選手はタイガースアカデミーや一般企業で仕事をしながら野球に取り組んでいる。
木戸氏は、「仕事をしながら(野球を)やるのはしんどいんですよ。しんどい中でやってるから、
“勝て”と僕らはいつも言ってます」と語った。
TWは8月26日から全日本クラブ選手権(千葉県)に出場する。
また10月8日から全日本選手権(松山市)にも出場し、全国の強豪チームに挑む。
(浮田信明)