さかなの学校で異彩を放つくじ引き
兵庫県神戸市垂水区の三井アウトレットパーク マリンピア神戸にある「さかなの学校」。館内では神戸近海で獲れる魚の様々な生態を無料で学ぶことができます。
そんな、魚と仲良くなれる学校で異彩を放つくじ引きが。くじを引いてみると、当たったのは、3等賞の茶色くて細長いもの。また、それ以外にもネズミ色のものも選べるようです。一体何なのでしょうか?
(大鹿校長)「これは皆さんご存知のイカナゴなんです。」
そう、イカナゴをくぎ煮にした時のぬいぐるみなんです。しおれた尾びれに、甘辛く つくだ煮にした証である”照り”。くぎ煮の特徴が、刺繍で忠実に再現されています。
(さかなの学校スタッフ)「3等賞、2等賞、1等賞、特賞。(特賞は)まっすぐバージョンと曲がってるのと2種類で、ハズレ無しの1回1000円のくじ引きです。」
くぎ煮バージョンとイカナゴの成体バージョン、好きな方を選ぶことができます。
(大鹿校長)「イカナゴのくぎ煮の文化が、垂水なんか結構熱がすごいんですよね。この垂水にあるこのマリンピア神戸さかなの学校なので ぬいぐるみを作るという時に、うちも小さな水族館なので、特色があるものを作ろうと言って、垂水区は何だと言ったらイカナゴに行き着いたという形。」
なぜイカナゴのくぎ煮のぬいぐるみ?
それだけではありません。近年 続いている、イカナゴのシンコ漁の不漁。そのため、関西の春の味覚が途絶えないよう「一年中、イカナゴを身近に感じてほしい」と、ぬいぐるみを作ったとも言います。
(大鹿校長)「くぎ煮(のぬいぐるみバージョン)だけ作ろうとしたんですけど何となく受け入れられるかどうか分からなかったんですよ。「くぎ煮のぬいぐるみなんか売れるのかな」というようね。イカナゴの成体バージョンはやっぱりぬいぐるみとして可愛いじゃないですかこれはね。こっちは保険です。保険で作ったんですけれども実はね、子供さんなんかがやるとほとんどこっち(成体)を選んじゃうんですね。シャレの分かる大人の方、実際にくぎ煮を炊かれている方なんかは圧倒的にこちら。」
須磨から来た双子ちゃん、選んだのはー。
(母)「(成体とくぎ煮)どっちがいい?」
校長の言った通り、選んだのは成体バージョン。
こちらの大人の女性はー。
(さかなの学校スタッフ)「あ!三等賞!」
(客)「イカナゴで。バッテンの目が可愛いのでこちらで。ちょうどいい感じのこのくびれ感が。(くぎ煮が)出来上がったらちょうどこんな感じなんで。本当にそっくりだなと思います。」
さらにこんな強者も。
(客)「3等、また3等、3等、あ~3等。」
(さかなの学校スタッフ)「4枚とも3等です。」
4枚引いて、残念ながら全て3等賞。くぎ煮と成体を2つずつ選びました。
(客)「愛媛県から。これを目的に来ました。(くぎ煮は食べたことが)ないのでぜひこの旅で食べたいと思います。」
(大鹿校長)「ぬいぐるみを見ていただくことによって海の環境も思い出していただいて、イカナゴがずっと獲れ続ける海であってもらいたいなという思いをはせめぐらしてもらえたら、作った方としては冥利に尽きます。」
(ニュース×情報 キャッチ+ 6月28日放送)