去年7月、神戸市兵庫区で同じアパートに住む男性を刃物で刺して殺害したとして、殺人の罪に問われている男の裁判員裁判が神戸地裁で始まり、男は「殺意はなかった」と起訴内容を一部否認しました。
無職の男(65)は去年7月、神戸市兵庫区のアパートで、同じ階に住む79歳の男性の胸を登山ナイフで刺し、男性を死亡させたとして、殺人の罪に問われています。
29日、神戸地裁で開かれた裁判員裁判の初公判で、川畑被告は「殺意はなかった」と起訴内容を一部否認しました。
弁護側は、「被害者からの攻撃に対してとっさに取った行動の結果である」として正当防衛の成立を主張。
一方、検察側は「被害者が攻撃してきたとする被告の供述は信用できない」とした上で、「仮に攻撃があったとしても、被告の行為が正当化される状況はなく、正当防衛は成立しない」と指摘しました。
判決は7月13日に言い渡されます。