2017年、神戸市立の高校に通っていた男性が校舎から飛び降りて大けがをした事故で、教諭の指導が違法だったとして生徒が市に損害賠償を求めて提訴しました。
訴えを起こしたのは神戸市立六甲アイランド高校に通っていた20歳の男性で、24日、代理人の弁護士が神戸地裁に訴状を提出しました。
訴えによりますと、2017年当時1年生だった男性は友人へのいじめをめぐり教諭から指導を受けた際、退学処分をほのめかされるなどして精神的に追い詰められ、校舎5階から飛び降りて大けがをしました。
第三者委員会は不適切な指導だったと結論付け、男性は民事調停を申し立てていましたが、市は「指導に違法性はなかった」とし、調停は不成立となりました。
男性は指導が正当な範囲を超え違法だったとして、市におよそ6500万円の損害賠償を求めていて、神戸市は「引き続き誠実に対応していきたい」としています。