2022年06月23日(木曜日) 16:27 地域・まち

ネコの飼育をイメージして!マンションの一室を再現したモデルルーム

兵庫県養父市の兵庫県動物愛護センター但馬支所にこの春併設された「ネコの屋内飼養モデルルーム」。

中に入ってみると、モデルルームにはダイニングテーブルやソファ、液晶テレビや家具などが配置されていて、ネコちゃんたちが自由気ままに過ごしています。管理をしている兵庫県動物愛護センターの犬伏さんに話をうかがいました。

(犬伏さん)
今ネコを飼ってる方は非常に増えてきまして、全国的にもやっぱりイヌよりもネコを飼っている人が多いんですね。
それに伴って、やはりネコの問題も多くありますし、ネコを外に出してしまって、帰ってこないケースと、交通事故で亡くなるケース、あるいはネコと喧嘩をして怪我をして帰ってくる。そういったネコの安全性の部分もありますので、行政としましては、大事な家族の一員であるネコであれば、家の中で飼ってあげるという完全屋内飼育の普及に力を入れています。

 ネコを放し飼いのリスクから守るべく、室内環境を再現し、実際に触れ合うことで、屋内飼育の普及を進めたいというモデルルーム。現在は、毎週日・月・木の3日間、一般の方の見学を受け入れていて、多い時で50人~60人が訪れるといいます。

(ママ)
ほんまに良いと思います。家を再現してるので、家に帰ってもこういう感じで遊んでくれるんだなとか、想像しやすいのですごいと思います。

実際に、このモデルルームではネコのためにどのような工夫がされているのでしょうか?

(犬伏さん)
元々は樹上から下に通る獲物を狙う習性がありますので、高いとこが好きなんですね。なので自分で登ったり降りたりする、こういう段差。既製品でも結構ですし、大工の得意な方は自分で棚を作ってもらってもいいですし、そういう形で段差を作ってあげてほしい。

そして、ネコの飼育に適した部屋の広さは―。

(犬伏さん)
元々は縄張りを持つ動物なので、その縄張り自体が狭ければ狭い程、自分が確認しなければいけない範囲が狭くなりますので、狭い場所でも決してネコにとって苦痛ではない。
ただ、イヌと違って平面運動をするのではなくて、上下運動垂直運動をしなければいけないので、そういった段差を設けてあげることによって、より快適な環境を作ってあげることはできます。決して屋内飼育がネコにとってかわいそうということはないです。

ネコにとって過ごしやすい環境を学べるモデルルーム。新米飼い主の不安も、解消されそうです。

(犬伏さん)
やはり飼う前にしっかりとネコのことを知ってもらってから飼い始めると。ペットショップで買ってきたり、保護施設から貰っても、家に来たその日からもう飼い主さんになりますんでね。飼ってから後悔する前に、やはり前もって勉強して、しっかりと覚悟と準備ができてから飼っていただきたいと思います。

 

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