2022年06月23日(木曜日) 13:20 地域・まち文化・スポーツ

【女子バスケットボール】Wリーグ参入の姫路イーグレッツ、“閉校”体育館で猛練習 

  • 練習する姫路イーグレッツ/兵庫県市川町

  • 閉校した旧鶴居中学校

  • 指導する伊與田好彦ヘッドコーチ

  • Wリーグ一覧と昨季の成績

■西日本唯一のチーム

女子バスケットボールの最高峰「Wリーグ」にこの秋、播州で活動するクラブチーム「姫路イーグレッツ」が参入する。

イーグレッツとは姫路市の象徴シラサギの意。2013年に設立され、スポンサー企業の支援を受けながら地域リーグで活動してきた。

昨年、念願のWリーグ参入が認められ、今年10月の開幕へ向けて練習を重ねている。

Wリーグは、トヨタ自動車、富士通、ENEOS、シャンソン化粧品など強豪チームがひしめくが、全て名古屋以東のチームばかりで、14番目に参入する姫路イーグレッツは西日本唯一となる。

■”ホーム”ができた

姫路イーグレッツはこれまでレギュラーの練習場がなく、播州の体育館などを転々としてきたが、5月に兵庫県市川町と協定を結び、3月末に閉校した旧・市川町立鶴居中学校の体育館を練習拠点とすることになった。

選手は日中、近隣のスポンサー企業で働き、夕方、まだ校章が残る体育館に集合する。
夜8時まで全体練習を行い、休みは週1日だけ。

岡田隆人球団代表は、「これまでボールなど練習用具を持って移動するのが大変だったが、拠点ができ用具も置けるので楽になった」と話し、白崎みなみキャプテン(埼玉県出身 奈良学園大)は、「やっとホームができました」と笑顔を見せた。

■まずディフェンスを

姫路イーグレッツには、関西女子学生リーグで得点王に輝いた白崎キャプテンら選手14人が所属するが、180㎝を超す選手はいない。

5月、チームを率いるヘッドコーチに就任した伊與田(いよだ)好彦氏は、Wリーグ山梨クィーンビーズを躍進させた手腕を持つ。

チームの現状について伊與田氏は、「他チームと比べ、体の強さやシュート力では差があるが、ディフェンスが安定すれば戦える」と語り、取材した日はゾーンディフェンスをテーマに指導していた。

最高峰リーグに挑む初年、「ドアマットチーム(他のチームに踏みつけられる弱いチームのこと)とは呼ばせない」。伊與田氏は力強く言い切った。

■姫路などでホームゲーム

Wリーグは2022-23シーズンの日程を発表した。

10月から来年4月まで、14チームが総当たり2戦ずつ、各26試合を戦い、8位以上がプレーオフに進む。

姫路イーグレッツは、10月22、23日に新潟(昨季13位)とアウェイで開幕戦を行い、12月10、11日にアイシン(昨季11位)を迎えて初のホームゲームをヴィクトリーナ・ウインク体育館(姫路市立中央体育館)で行う。

このほか同体育館で4試合、赤穂市で2試合、上郡町で2試合ホームゲームが行われる。

白崎キャプテンは、「伊與田ヘッドコーチの指導で毎日新たな発見がある。Wリーグにチャレンジするのが楽しみです」と意気込んだ。
(浮田信明)

LINE

あわせて読みたい

広告

広告

広告

PAGE TOP