15年前、加東市で女性に性的暴行を加え現金を奪ったとして、時効の前の年の去年に逮捕・起訴された男の裁判員裁判が始まり、男は起訴された内容を認めました。
住所不定の無職の男(56)は2007年、加東市で、当時22歳だった女性の家に侵入し、刃物を示し顔を殴るなどして現金およそ4万4000円を奪ったうえ、性的暴行を加えたとして強盗強姦などの罪に問われています。
事件後、男は逃走していましたが、時効9カ月半前となる去年9月に逮捕されていました。
15日、神戸地裁姫路支部で開かれた裁判員裁判の初公判で、被告は「私が行った犯罪に間違いありません」と述べました。
冒頭陳述で検察側は「借金を返済するため、住居侵入を繰り返していた」と指摘。 一方、弁護側は「女性には精神的な苦痛も負わせたが、身体的なけがは全治3日と、比較的軽傷である」として、情状酌量を求めました。