2022年06月10日(金曜日) 11:50 報道特集・ドキュメント

「空き家をみんなの実家に」 女と男・市川さんが挑む町おこし

お笑いコンビ「女と男」の市川義一さん。市川さんは今、自身が観光PRの大使を務める市川町で、「あること」に挑戦しています。

兵庫県のほぼ中央に位置する市川町。

(女と男 市川さん)
どうも~女と男の市川です。

お笑いコンビ「女と男」市川義一さん(41)です。

(市川さん)
市川町に「市川ハウス」というのを購入いたしまして、今ここを町の方、そして町以外の方と一緒にリフォームしたりとかしてる最中でございます。

市川さんは去年12月に、市川町の空き家を自身で購入。「市川ハウス」と名付け、地元の人の協力もと、修繕や改装を進めています。

また、クラウドファンディングを通じてさまざまな活動への参加も呼び掛けています。この日は、応募のあった県内外からの参加者およそ10人と地元の建設業者などが参加し、市川ハウスのダイニングの床の張り替えなど、内装のリフォームを行いました。

(参加者たち)
明石からクラファンがあるのを知って、不動産業で家に興味があって来た。
ひとりでやるのと芸人さんと一緒にやるのと全然違う楽しさが。

参加者の中には、コンビを組む相方、ワダちゃんの姿も―

(ワダちゃん)ジャーン!表札ができ上がりました。
(市川さん)すごいやん!

(市川さん)
市川町で空き家問題がいろいろある中、僕が微力ながら空き家を買ってこの町を盛り上げられたらいいなと。

2017年、名前が「市川」というだけで、市川さんは相方のワダちゃんとともに市川町の観光PR大使に就任。ことし1月には、お笑い芸人の高い発信力で町をPRしようと、市川さんが所属するよしもとと市川町が協力して、町おこしに取り組む連携協定を結びました。

(市川町 企画政策課 青木久典係長)
「市川まつり」の司会でお願いしただけで、シャレで「おんなじ名前やからPR大使してよ」と言ったら「いいよ、いいよ」と言って。そこからなのでこんなことになるとは思いもしなかった。

(市川さん)
軽トラにみんなで色を塗る。市川町の町花がひまわりなので「市川サンフラワー」というオリジナルの色を作ってもらった。

この日は軽トラックを塗装する作業も。三木市の親子などが参加しました。

(参加者)友達がこの近所に住んでいて教えてもらった。なかなかできない機会なので楽しい。

中には―

(市川さん)
高校の同級生で画家とかをやっている。クラウドファンディングで23年ぶり、高校を卒業して以来に会った。

(市川さん)
僕らのファンの方も来ていただいているが、全く知らない人が来てくれたり、何か協力したいという人が集まって。プラス市川町の方々が手伝ってくれている。市川町と市川町以外の人が交流することがいいなと思う。
いろんな形の芸人、これがまたある意味「令和の芸人の形」かなと思う。…自分でもかっこいいこと言いました。(放送で)使ってくださいね(笑)

作業開始からおよそ6時間。軽トラックの塗装は、参加者がそれぞれ思い思いの絵を描いて完成。市川ハウスも床板がきれいに張られ、見違えるほどきれいになりました。

(参加者たち)
もともとが手付かずの状態のようなものをみんなで完成していくというのが、達成感があって楽しかった。
どんな活動をするのかあまりよく分からないまま来た。地域に貢献させていただく、微力ながらお手伝いさせていただくというのもやりがいがある。
(地元の建設業者)
市川町も人数が減ってきているから、協力できるんだったらなんぼでも協力していこうかと。これぐらいの世代の者がそんな考えが多いと思う。

お笑い芸人が挑む地域おこしの新たな形。この取り組みに市川町も大きな期待を寄せます。

(青木係長)
こういったクラウドファンディングを通じてのイベントとなると、都市部の方が市川町を訪れるきっかけにもなる。市川町という地名が知られていない状況で、町の名前を知ってもらうだけでも十分メリットではないかなと。

(市川さん)
みんなのふるさとを作りたい。ここに帰って来たらみんなでわいわいできる、ここで出会える友達で安心してできるという場所を提供できたらと。

最後に―

(市川さん)
「芸能レポーターの井上小公造です。市川ハウスなんですが、これ絶対に言わないでください。実は、みんなの実家にしたいらしいんですよ」
(ウグイスの鳴き声)
(市川さん)ホーホケキョです(笑)

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