上郡町でマダニが媒介するウイルスに感染したとみられる80代の女性が入院していることが分かりました。女性は現在、回復に向かっているということです。
兵庫県は8日、上郡町でマダニが媒介するSFTSウイルスに80代の女性が感染していたことを明らかにしました。 SFTSウイルスに感染すると血小板や白血球が減少し出血症状や神経症状が出て、最悪の場合は死に至ることもあります。
女性は5月29日に歩行が困難になるなどの体調不良を訴え、6月1日に病院で受診。 血液検査で血小板と白血球の減少などが確認されるなど重症でしたが現在は回復に向かっています。また、7日に実施したPCR検査でSFTSウイルスの感染が確認されたということです。
女性は畑作業をしていて足にマダニに刺されたような痕も確認されています。 国内でのSFTSウイルスの感染は年間で100人前後が確認されていて県内では2013年に初めて感染者が確認され、今回が7人目で過去には1人が死亡しています。
県の疾病対策課では、草むらや藪に入る場合には、マダニにかまれないように長袖、長ズボンを着用するなど肌の露出を減らす対策をしてほしいと呼び掛けています。