JR福知山線脱線事故の負傷者やその家族の心のケアを目的に、事故からおよそ2カ月後に始まったつどいが、4日で200回目を迎えました。
川西市で開かれた「語りあい、分かちあいのつどい」は、2005年に発生し乗客ら107人が犠牲となったJR福知山線脱線事故の負傷者やその家族が思いを話し情報を共有できるようにと、次女が重傷を負った三井ハルコさんが立ち上げました。 事故から2年目以降は毎月第一土曜日に定期的に行われるようになり、200回目の開催となったこの日は立ち上げ当初から参加している木村仁美さんや福田裕子さんとともに17年の活動を振り返りました。
【2両目で負傷した木村仁美さん】
「頻繁に帰らなくても実家があるのと、畳んでしまっているのでは気持ちが違う。そういう存在が200回もあり続けている。つどいが存在していることに意味がある」
【2両目で負傷した福田裕子さん】
「つどいという催しがあるというお知らせを目にすると気持ちが柔らかくなる。17年間もずっと通い続けている場所なので自分にとっては大事な場所」
立ち上げを呼び掛けた三井ハルコさんは「1回目の開催の時にこの場を必要とされる方が一人でもいる限り続けていきますということを宣言したし、今もその思いに変わりはない。お守りのように思っていただきながら継続していければ」と思いを語りました。 7月の「語りあい、分かちあいのつどい」は、9日に行われる予定で、今後も毎月第一土曜日に開催されるということです。