兵庫県猪名川町にある「道の駅」の移転計画が違法に進められたとして、町議会議員が、町長に対し、土地の購入費用を売り主に請求するよう求める訴えを26日、神戸地裁に起こしました。
訴えを起こしたのは、猪名川町議会の末松早苗議員です。
訴えによりますと、猪名川町の「道の駅いながわ」の移転計画をめぐっては、前の町長が2021年、新たな土地を購入し、運営に携わる民間事業者を公募しましたが、その後、入札に応じた1社が辞退していました。
そのため、購入した土地は使われないままとなり、さらに、移転に反対していた岡本町長が選挙に当選し、計画の中止を正式に決めました。
末松議員は、土地の購入価格が著しく高額なまま契約を結んだことは違法なうえ、議会にも説明が不十分だったとして、岡本町長に対し、土地の返還と引き換えに土地の購入費用およそ5億5000万円を売り主に請求するよう求めています。
提訴を受け猪名川町は、「訴状が届いていないのでコメントできない」としています。