養父市できょう、ふ化したカイコの幼虫に初めてクワの葉を与える「かいこの掃きたて」が行われました。
「かいこの掃きたて」はふ化したカイコの幼虫に初めてクワの葉を与えるもので、きょうは体長およそ3ミリほどの幼虫1000匹が、鳥の羽根を使って葉の上に移されました。
冬の大雪などの影響で農業だけでは生計を立てるのが苦しかったとされる養父市大屋町では昔から養蚕が盛んで1950年ごろには、県内の繭の生産量およそ25パーセントを誇っていました。
伝統的な地場産業を伝える施設「養父市大屋かいこの里」では毎年「掃きたて」を行っていましたが、新型コロナの影響で中止が続き、ことし、3年ぶりの実施となりました。
カイコの幼虫は来月中旬には体長10センチ近くに成長し、繭を作るということです。