2022年05月17日(火曜日) 13:35 地域・まち

元大工さんが作った「法隆寺の 五重塔」

「昔取った杵柄」…という言葉がありますが、その道を究きわめた 匠の技には素晴らしいものがありますよね。

今回は、引退後、その技を 活かして見事な建造物を作った丹波市に住む、元大工の方の作品をご紹介します。
果たして、その作品は何なのか?… ご覧ください。

長治郎くんは、小さい時から 特に 手先が器用で、こだわりがあって、非常に一生懸命作るのが彼の性格なんです。

この 細見さんは今回ご紹介する作品を作った長治郎さんという方と幼なじみで同級生。
早速、作品のある 作業場に 案内して もらい ました。

こちらが田村長治郎さん。
シャッターの中から、長治郎さんが 作ったという作品が姿を現しました。

これ が法隆寺にある五重塔を10分の1で再現したものになります 。

見事な木製の五重塔は10分の1といえども、高さは 3 m 40 cmほどになり、大人でも見上げるほどの大きさです。

(法隆寺の 五重塔)は、若い時に観に行った事はあるけれど、当時は大きさに圧倒されて何が何だかわからなかったけ
れど、実際に実物は中に入って見ることはできないので中がどうなってる?という仕組みが知りたいということでチャレンジした。

まずは、かつて行われた「昭和の大修理」の図面などを県や市の図書館を通じて取り寄せました。
屋根の幅が上に行くにしたがって小さくなる独特のバランスの美しさも忠実に表現。

また、装飾などの精巧な作りはもちろん、安全性の工夫にも感心したそうです。

中に太い心柱というのがあって、横揺れを吸収しているという耐震構造も見ることが出来ましたので、それは1400年前の匠の技でしうね。
今の時代でしたら、レッカーとか重機とかありますけれど、当時どうやって持ち上げて組み立てたのか・・
そういうことが昔の人は偉大だなというふうに感じましたね。

使った木材は、兵庫県産のヒノキ。完成までは 、およそ半年かかったそうです。

Q: 自己採点でいいんですが、何点をつけますか?
田村さん:「そんなつもりは毛頭ないんだけれども、うーん どうでしょうね 何とも言えませんね」
と、あくまで謙虚な長治郎さん です 。

細見さん:「長治郎君は、小さい時から器用なんですわ。ちょっとこんなん欲しいなと言ったら、すぐ何でも作ってくれるし、お宮の小宮さんとかも作って寄進したり、そういうことも一生懸命やっている。
長さん(長治郎さん)あれやな 姫路城も作ったら?」

最後まで謙虚な長治郎さんでした。

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