1日の乗降客数が70万人を超える巨大ターミナル・神戸三宮。
周辺を見下ろすのが高さ120mの神戸三宮阪急ビルです。駅直結で去年4月にオープンしました。去年10月には、さんきたアモーレ広場が再整備。街は常に変化し続けています。
(街の人たち)
「若者は服を買いに来る場所。三宮は」
「ミントにも食べる所がいっぱいあってそこでもよく食事する」
「ややこしい。JRと阪急と阪神電車があって。ちょっと動線が分かりにくい」
「買い物はどうしても元町のほうが多くなる。大丸さんがあるのと元町の方がよりおしゃれな感じ」
「割と三宮のセンター街とかの方にサブカル系の店があるのでそっちに行ったりする」
JR三ノ宮の駅ビルは1981年に開業。ホテルや商業施設などが入り、阪神淡路大震災では大きな被害をうけましたが37年にわたって営業。2018年3月末に閉館しました。
その後、駅ビルは壊され痕跡を一部に留めるのみです。現在、跡地はおよそ1年の期間限定でグルメやイベントが楽しめる駅前広場となっています。
(神戸市 都心再整備本部 津島秀郎部長)
「震災当時から三宮は手がつけられていなかったのが、(再整備で)三宮が見違える街になっていく。官民が連携して街を変えていく。賑わいをもたらせる」
3月、JRと神戸市などが三宮の再開発の概要について会見を開きました。
(JR西日本 創造本部 家治川卓也課長)
「神戸の玄関口に相応しい空間を整備するとともに、地域のランドマークとなる新駅ビルを整備することで神戸の魅力を発信し、新たな神戸ブランドの創出を目指す」
駅前広場に建設予定のJRの新しい駅ビルは、高さ160mで地上32階地下2建て。白を基調とし曲線を多く取り入れた外観です。
駅の南側には正面玄関。ガラスや吹き抜けを設け、開放的なデザインに。ビルは商業施設やオフィス。ホテルにレストランが入ります。総事業費は500億円。開業予定は2029年度です。
(小浜アナ)
「ポートライナーの三宮駅です。その隣にはミント神戸があります。ちょうどその間のあたりに
あるものが計画されています。見晴らしのいいあるものが計画されているそうなんです」
JRのビル3階とミント神戸をつなぐエリア。そこには2500㎡の屋外デッキが。待ち合わせやイベントスペースとして活用される予定で、まちに向かって開かれた駅前広場となります。
一方、神戸市ではどう再開発を進めるのでしょうか。最初に案内されたのは中央幹線。この10車線をどう変えるのでしょう?
(神戸市 都心再整備本部 原田充部長)
「現在10車線ですが、車線を6車線まで落として、4車線の部分を人が主役の歩行者の人であるとか、憩いの場・広場スペースとして活用していきたい」
歩行者優先の駅前空間「三宮クロススクエア」。ベンチや木陰でくつろげる多目的な空間で、人が集い、自由に歩き回れるエリアです。
さらに、クロススクエアには目玉となるあるモノができるそうです。
(原部長)「こちらの先にずっと歩行者のデッキがつながる予定」
(小浜アナ)「まさに空中に長い通路ができるということなんですね!」
(原部長)「現在、中央区役所とか勤労会館の建物まで伸びます」
駅南側の歩道橋から東へのびる一直線の通路。のびてのびて、のび~てミント神戸を超え、なんと現在の中央区役所のまで。幅7m、距離にして350mの巨大空中デッキです。
(原部長)
「それぞれの駅が円滑に乗り換えがしやすいように、それをつなぐデッキを考えている」
新型コロナの影響を受ける中、官民連携で行われる三宮再開発。
(街の人たち)
「もうちょっと明るくなったらいい。どんどん梅田なんかがキレイになっていくのに遅れているという感じ。神戸らしく」
「所々で休憩できるベンチがあればと。神戸らしさが出ている街になったら。ちょっとおしゃれな港町」
神戸らしさをどうカタチにしていくかが問われています。