市立三木特別支援学校で女子生徒が意識不明 「処置は適切」との調査結果

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  • 事故調査委員会による結果報告

2020年、三木市の特別支援学校で、人工呼吸器をつけた女子生徒が呼吸停止に陥り、意識不明の重体となった問題で、第三者委員会は5月2日、「病院側と学校関係者らの間で情報共有がなされていなかった」とする報告書を提出しました。

三木市教育委員会が設置した第三者による事故調査委員会は2日、大北由美教育長に調査報告書を提出しました。

2020年12月、市立三木特別支援学校の看護員らが人工呼吸器を装着していた当時中学3年生の女子生徒に、痰をとるための吸引処置を行おうと体を持ち上げたところ、心肺停止状態となり女子生徒は今も意識が戻っていません。

2021年8月に医師や弁護士で構成する事故調査委員会を設置し、原因の調査を進めていた市の教育委員会は2日、生徒の保護者らに結果を報告しました。
報告書では、「看護員が行った吸引などの処置については適切だった」としたものの、医師からの指示が学校内で共有されていなかったと指摘、保護者と学校、そして主治医の間で、情報を共有する仕組みを作ることなどが提言されました。

事故調査委員会の西村善博委員長は「保護者と病院関係者そして学校関係者の情報共有がしっかりなされる状況ができると次に同じ事象が起こる可能性が少なくなるのではないか」と話しました。
教育委員会は、委員会の提言を重く受け止めるとともに指摘を受けた点について改善を図っていくとしています。

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