加西市が旧日本海軍の鶉野飛行場跡(うずらのひこうじょうあと)に建設していた平和学習施設「sora(そら)かさい」が完成し、18日、オープンしました。 「soraかさい」は、太平洋戦争中に使用された戦闘機の実物大の模型などが展示された、平和について学べる施設です。
この日は加西市の西村和平(にしむら・かずひら)市長が、「この施設と周辺の戦争史跡を通して戦争の悲惨さを知ってほしい」とあいさつしました。 フロアに置かれた「紫電改(しでんかい)」は、飛行場の近くにあった工場で組み立てられていた戦闘機です。
また、吊り下げられた「九七式(きゅうななしき)艦上攻撃機」は、第二次世界大戦末期にパイロットの養成のほか特攻機としても使用されていました。
このほか、飛行場の建設に伴って開設された姫路海軍航空隊の終戦までの歴史を映像で紹介するコーナーなどもあり、訪れた市民は戦争を伝える資料をじっくりと見学していました。 「soraかさい」は入館無料ですが、混雑を避けるため当面の間、事前の予約が必要です。