去年6月の尼崎市議選挙で1票差で落選した男性が疑問票の扱いについて不服を訴え、県の選挙管理委員会に裁決の取り消しなどを求めている裁判で、大阪高裁は7日、男性の訴えを棄却しました。
訴えを起こしているのは元尼崎市議の寺坂美一さんです。寺坂さんは去年6月の尼崎市議選挙で1913票を獲得した候補者に1票差で敗れ落選しました。
寺坂さんは疑問票の数え方などについて市の選管に異議を申し立てましたが棄却されその後、県の選管に審査を求めたところ選管は寺坂さんの得票のうち2票を無効と判断。
当選した候補者と3票差となり落選結果に変更はないと結論づけました。これに対し、寺坂さんは市と県の選管で解釈が異なるのは承服できないとして大阪高裁に提訴していました。
7日の判決で大阪高裁の松井英隆裁判長は、市と県の選管が当選した候補者の有効票と数えた内の1票は誤りとしたものの、得票数は2票差で結論は相当として訴えを棄却しました。
寺坂さんは上告する方針です。