2022年03月28日(月曜日) 11:25 報道特集・ドキュメント

六甲高山植物園でプラントハンターを目指せ!

六甲高山植物園ではプラントハンターという職業をテーマにしたイベントを初めて開催しています。朝田アナウンサーがそのイベントをレポートしてきました!

海抜865mの六甲山頂付近に位置する六甲高山植物園。そこで3月19日から始まったイベントが「プラントハンターの庭」です。

六甲高山植物園の糟谷さんに話を聞きました。

(六甲高山植物園 糟谷絹衣さん)
(プラントハンターとは)中世ヨーロッパが始まりの職業なのですが、まだ見つかっていない未知の植物を世界各地の秘境に分け入って探し求めた、植物採集専門の人のことをいいます。

イベントでは来場者がプラントハンターとなり、エントリーシートを頼りに園内の花をハント…する代わりに、花の近くにあるスタンプを集めていきます。

(糟谷さん)
きょうは特別に虫眼鏡を用意したので、プラントハンターを目指し、スタンプラリーを集めていきましょう。
(朝田アナ)
レッツ・プラントハンター!

園内を歩くと、途中、プラントハンターからのひと言が書かれているプレートも設置。歩きながら植物の事が学べるようになっています。歩いていると第1スタンプポイントを見つけました。

(糟谷さん)
こちらカタクリのポイントになります。春の代表的な植物なのですが、片栗粉って料理で使いますよね。昔はこのカタクリという植物の、地面の中の部分から取っていたものです。

明治時代まで花の根の部分をたくさん集めて片栗粉を取っていたそうです。

(朝田アナ)
スタンプを押せました。さらなるハンターを目指したいと思います。レッツ・プラントハンター!

六甲山頂ならではの涼しい気候を生かしたこちらの植物園。世界の高山植物や寒冷地植物など、およそ1500種類を自然に近い状態で育てていますが、次に目指すのは世界的にも珍しい花だといいます。

(糟谷さん)こちらヘレボルス・チベタヌスというポイントです。
(朝田アナ)ちょっと珍しい名前ですね。
(糟谷さん)呪文みたいな名前ですが、チベットのクリスマスローズという意味です。

昔、チベットと呼ばれていた中国の四川省で発見されたこの植物。プラントハンターにも深いかかわりのあるものだということで…。

(糟谷さん)
初めて発見した人は、フランス人の宣教師でプラントハンターだったアルマン・ダヴィッドさんという人です。ジャイアントパンダを世界に初めて紹介した人というとすごさが分かるかなと思います。

アルマン・ダヴィッドがヘレボルス・チベタヌスの花を発見したのが1869年。しかし、これ以降実際に咲いているところは見つからず、30年ほど前まで幻のクリスマスローズとされていました。しかし…。

(糟谷さん)
そこから130年後ぐらいですね、萩巣樹徳さんという日本人のプラントハンターが中国を調査して、アルマン・ダヴィッドさんが見つけた幻のクリスマスローズを再び発見して衝撃的だったそうです。
(朝田アナ)
130年間見つからなかった、まさにプラントハンター憧れのお花ですね。

ということで2つ目のスタンプもポン。少し場所を変えてギフトショップに行ってみることにしました。

ここではイベント期間中、香りが楽しめるアロマワックスバーという雑貨の制作ができます。

自分好みの香りをつけたロウを溶かして固まる前にドライフラワーを飾ります。

(朝田アナ)
ちょっと多いかなぁ。ポイントとなるお花を決めたほうがいいのかなぁ。
欲張ってもりもりでいきましょう!

バランスを決めて飾るのがひと苦労。型にロウを流し込み固まる前に花を飾って10分ほどで完成です。

(朝田アナ)
私は立派なプラントハンターになれたでしょうか?
(糟谷さん)
う~ん、ちょっとまだまだですねぇ。きょうはスタンプ2つしか集めていませんのであと8つありますね。
このほかにも初夏に向けお花も咲いてきますので、もっともっと植物の世界は奥深いです。

(糟谷さん)では、皆さんも六甲高山植物園でプラントハンターに挑戦してみてください。
(糟谷さん・朝田アナ)レッツ・プラントハンター!

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