特殊詐欺による被害を未然に防ごうと兵庫県や県警、それに銀行などがＡＴＭコーナーでの携帯電話の使用を控えるよう呼び掛ける共同宣言を行いました。

宣言式には、県や県警、それに、県内27の銀行が加盟する神戸銀行協会などの担当者が出席し、詐欺被害を防ぐための啓発活動に官民一体で取り組むことを確認しました。

県警によりますと、昨年度、県内で起きた特殊詐欺被害の件数は859件で、被害額は11億6000万円にのぼるということです。

このうち、「還付金が戻る」などとＡＴＭコーナーに誘導し、電話で指示を出しながら送金させる「還付金詐欺」の被害が最も多いということで、県では今後、ＡＴＭの操作中に携帯電話を使用しないよう呼び掛ける音声を銀行などで流すことにしています。

このほか県は、来年度から、高齢者の自宅に通話を録音できる機械を設置する取り組みを進めていくとしています。