神戸の「瓦せんべい」の老舗 菊水総本店まもなく閉店

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明治元年創業、神戸にある瓦せんべいの老舗が3月21日に閉店するのを前に、店には3月13日、開店直後から懐かしの味を求めて多くの人が訪れました。

150年余り前、神戸市中央区の湊川神社の正門前に店を開いたのが、「菊水総本店(きくすいそうほんてん)」です。 名物の「瓦せんべい」をはじめ和菓子なども販売、喫茶も楽しめる店として多くの人に親しまれてきました。

神戸港開港とともに歩んだ菊水総本店は、戦争や阪神淡路大震災など幾多の困難を乗り越えてきましたが、建物の老朽化を理由に2月、3月21日での閉店を発表しました。

菊水総本店・堀木代表「建物の本体や中の設備関係これがかなりボロボロといいますかね。本当に閉めることは忍びないのですが、ここらでピリオドを打たしていただこうと思いました。」
閉店まであと1週間の13日、瓦せんべいを買い求める客が途切れることなく訪れ、湊川神社に面した喫茶コーナーにも、昔を懐かしむ客がぜんざいなどを楽しんでいました。

客「ここ150年ぐらいですか。もったいない、もっと続けてほしかったと思う。」
「無くなると聞いてから5回ぐらい、今週で3回来ている。ここが好きでよく来ていたのですが無くなるのが寂しい」

Q・一番印象的な思い出は?
堀木代表「ポートピア81の会場内に2店舗の直売を出すことができ、この時の売り上げが本当にすさまじいもので、当時神戸から瓦せんべいが消えたとマスコミに報じられたという思い出がある。歴史ある店で働くことができたということに誇りを持ちきちんと店の幕を下ろしたい。」

特大サイズの瓦せんべいをはじめ、ほかの商品も徐々に売り切れていますが、店は21日まで何とか続けていきたいということです。

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