神戸大学(兵庫県神戸市灘区)は3月4日、学生への人格否定の発言や常軌を逸した暴言を繰り返したとして准教授2人をそれぞれ、停職1カ月の懲戒処分としました。
懲戒処分を受けたのは、いずれも神戸大学の40歳代の男性准教授2人です。
神戸大学によりますと、男性准教授は去年1月、無断欠席した研究室に所属する4年生の学生に対し、「わかってんのか、お前は。お前不可だぞ。もう不可ね。決定。なめてんのか、お前は。ここでぶん殴ってやりたいとこなんだなあ。すいませんじゃねえぞ、こら。殺すぞ、こら」と怒鳴りながら椅子を蹴とばすなどしました。
さらに、この男性准教授は、以前にも他の学生に対し、「おい、殺すぞ」「ばか」などの言動があったことが確認されています。
もう一人の男性准教授は、研究室に所属する学生に対し、「幼稚すぎて指導するレベルに達していない」「君は完全にダメな人間や」などと人格を否定する言動を繰り返しました。
また、他の大学の大学院に合格した学生に対し、「研究室の内容を持ち出される、盗作される、こいつにはもう指導しない」などと不適切な発言もありました。
この男性准教授は、威圧的なゼミ運営を行うなど、過去にも上司から指導されているにもかかわらず、不適切な行為を繰り返していました。
神戸大学は、2人の男性准教授がいずれも、大学教員として職務上の責任を自覚し、誠実かつ公正に職務を遂行していないもので、さらに、相手の意に反する言動などを行うことで、学生が学業を行う上で不利益を与え、教育や研究のための環境を悪化させるもので、ハラスメントに当たるとして、それぞれ停職1カ月の懲戒処分としました。