ロシアとウクライナの関係や侵攻に至った経緯などについて兵庫県にある神戸学院大学の岡部芳彦教授に話を聞きました。日本におけるウクライナ研究の第一人者です。
「ウクライナは非常に簡単に言うと日本の隣の隣の国。共通点としては原子力災害を経験したこと、ロシアが隣国であること、領土問題をロシアと抱えているといった特徴があります。」
攻撃が始まって1日が経ち、避難する人たちの姿もみられます。ウクライナの現在の状況はどうなのでしょうか。
「2月23日まではウクライナの各地は非常に平穏というか日常の生活が送られていたんですけど、2月24日からは事実上の戦争状態になっていて、避難も始まっている。ただネット網の寸断とかインフラの停止はありません。ウクライナの人は2014年のクリミア占領、東部の戦闘から8年間戦闘が続いていましたので、比較的冷静な対応を24日の朝までしていましたけれど、24日からは状況が一変して市内からも避難が始まっています。」
ロシアの攻撃により世界情勢はどう変わるのでしょうか。
「実際今がどういう状況かというとあまり認識がない方も多いですけど、正直言うと第二次世界大戦以来最大の危機を迎えつつありまして,世界中は危機で大騒ぎだけど日本は国会を中心にコロナの話題が中心で、ウクライナ情勢は二の次という感じ。ただ第二次世界大戦直前、あるいはそれ以来最大の危機に直面しているのが現状です。」