医学教育や研究のために提供された遺体を遺族に連絡せずに火葬したなどとして、遺族が22日、兵庫医科大学に対し損害賠償を求める訴えを神戸地裁に起こしました。
訴えを起こしたのは、宝塚市に住む60代の女性です。 訴えによりますと、2014年、女性の父親が82歳で亡くなり、故人の遺志により遺体を兵庫医科大学に提供。 翌年、女性に連絡がないまま解剖実習と火葬が行われた上、その後、女性が問い合わせるまで6年半にわたり遺骨の返還の申し出もなかったということです。
女性は「大学の対応が遺族の感情を踏みにじった」などとして、大学に1100万円の損害賠償を求めています。 提訴を受け、兵庫医科大学は、「訴状が届いていないのでコメントできない」としています。