2022年02月16日(水曜日) 18:23 地域・まち

丹波で新発見! 地域おこしに貢献の珍風景

丹波市の山の中で見つけた不思議で珍しい風景に、地元の自治会のみなさんが名前を付けて看板を立てました。その名前の付け方が少し変わっていて、話題になっています。

回りを山々で囲まれ、のどかな風景が広がる丹波市。山で見つけた珍しいスポットを案内してくれるのは、地元の上垣自治会のみなさん。

(上垣自治会 永井直樹会長)
ここは横峯山のふもと。登山道を少し上がったところに面白いものがあります。少し歩いて、お願いします。

一体どんな冒険が待っているのでしょうか?わくわくしながら登山道を上ることおよそ10分。斜面を登った先に現れたのは…。

(永井さん)
これですわ、この岩です。珍しいでしょう?

斜面の岩場から不安定にそり出した大きな岩。今にも落ちそうで近づくには少し勇気が要りますね。

(永井さん)
「落ちそうで落ちない岩」という名前を付けました。
この下に登山道ができましたので、その時に見つけたように聞いてます。

名付けたのは、普段から自治会のみなさんと一緒に山を守る活動をしている永井さん。実際にこの岩を見つけたのは数十年も前のことなんだそうです。

(永井さん)
落ちそうだけれどもここで止まっている。これがすごくいいなと思う。
今は受験の季節とかコロナで耐えなければいけない時期なので、頑張ってるなという岩ですよね。

そして岩のすぐそばには名前を書いた看板が。

(永井さん)
地元の観光スポット、地域おこしのために最近つけました。みんなにも見てもらえたらと思って。

実は、自分たちで見つけた珍しい場所をめぐるツアーの開催を検討しているというみなさん。去年の11月から、今まで見つけたスポットに看板を設置しているんです。

なので、珍しいスポットはまだまだほかにも。

(永井さん)
これが「なぞの大花」という陥没穴。

林道の中に突然現れる直径10メートル以上はありそうな巨大な穴。かつてはその名の通り穴の理由が謎だったのですが、去年6月の調査で判明したようで…。

(永井さん)
昭和の初め頃にこの辺で珪石がたくさん出て、その珪石を掘った坑道の跡。
それが陥没してできた穴だということが分かったんです。

戦時中、鉄鋼を作る材料として大量の石を採取したためにできた大穴。この穴の正体は忘れてはいけない戦争の記憶だったのです。

(永井さん)
見つけたときは謎やったんですけど、今は謎じゃなくなってしまった。でも名前は「なぞの大穴」ということにしています。
それの方がロマンがあるじゃないですか。謎やったら見に行きたいなという人がいるかもしれないので。

自治会の山を守る活動をしている中で見つかった不思議なスポット。まだまだこれからも増えていきそうです。

LINE

あわせて読みたい

広告

広告

広告

PAGE TOP