2020年、神戸市北区で勤務先の同僚1人を刺殺し、1人にけがをさせたとして殺人などの罪に問われている男の裁判員裁判で検察側は懲役28年を求刑しました。
被告の無職の男(47)は20年10月、兵庫県神戸市北区にある当時勤めていたヤマト運輸の配送センターの駐車場で、同僚の女性従業員(当時47)を包丁で刺して殺害したほか、男性従業員(61)にけがをさせたなどとして殺人や殺人未遂などの罪に問われています。
これまでの裁判で男は起訴内容を認めています。
27日に神戸地裁で開かれた裁判員裁判で、検察側は「被害にあった2人に落ち度はない」「女性従業員は少なくとも19カ所刺されるなど、犯行態様は危険かつ執拗だった」などとして男に対し、懲役28年を求刑。
一方弁護側は懲役17年が相当だと主張しました。
その後、意見陳述で男は「一方的に解雇を受けた。大事な職場を奪ったことは許せない」と述べました。
判決は2月3日に言い渡されます。