2022年01月25日(火曜日) 18:20 地域・まち

懐かしいお菓子「ぽんせん」 工場火災から復活

60年続く「ぽんせん」‥皆さんご存じでしょうか?
朝来市で作られている小麦粉と醤油の素朴な味のお菓子です。
実は、一度 工場を焼失し、その存続が危ぶまれました。
まだまだ元通りとはいきませんが、復活へ向けて頑張るメンバーの中にある若者の姿がありました。

「ぼんせん」でおなじみのマルサ製菓。
3年前の冬、工場の火災でおよそ1年間 休業を余儀なくされました。
しかし、その後 規模を縮小し操業を再開・・。

残った機械は修理しまして、再建に向かってがんばっていこうと思っていました。
ただ、その後、妻が脳出血で倒れてしまった…
度重なる困難に立ちあがったのが、大学生の長男・建斗さんでした。

「火事の時は大阪で下宿していたんですけれど、電話で大丈夫だからと言われました」
「そのあと母が仕事できないということになってしまったんですけれど、せっかく復活したマルサ製菓なので、自分がやるしかないと思って、すぐに休学する道を選びました」

当初、機械の操作など わからないことだらけだったそうですが、教わりながら短期間で身につけたという建斗さん。
そんな時、心の支えになったのは…
「通販のお電話いただいたお客さんに『ほんまにマルサ製菓 復活してうれしかった、これからも続けてほしい』っていうお声をいただいて、これはもう絶対にやめたらあかんなと思いました」

しかし、簡単に以前のようには注文は戻りません・・
建斗さんは会社のツイッターを立ち上げました。
すると半年程でフォロワーが12,000人になったんです。

「以前から今の時代はSNSちゃうかな?と父と母に話してて、ツイッターでいろんな人に、ぽんせんを知ってもらって、少しずつ認知度があがってきたかなとは感じてます」
また、建斗さんは機材の購入のためクラウドファンディングで資金を募るなどアイデアを次々と実行しました。
そんな健斗さんの存在を、社長で父親でもある正明さんは…

「救世主ですね。発想も違いますしね、今どきの子って言ったらおかしいのかもわからないですけれど、ホンマに救世主ですね」

「僕はあと2年しか大学を休学できないんですけれど、(会社を)継ぐか継がないかっていうのは、まだ僕の中では正直決めてなくて、でも一番はやっぱりこの歴史のある会社がずっと存続してほしいっていうことを思っています」

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