6434人が亡くなった阪神淡路大震災の発生から1月17日で27年となりました。 兵庫県内の各地では地震発生時刻の午前5時46分に合わせて犠牲となった人たちを追悼する行事が営まれました。
神戸市中央区の東遊園地では追悼の象徴ガス灯「希望の灯り」が分灯され、竹灯ろうに火がともされました。 そして、5時46分になると参列者が黙とうし、それぞれが鎮魂の祈りを捧げました。
芦屋市の西法寺ではドラム缶で作った「追悼の鐘」が鳴らされました。 震災直後に湯を沸かし、避難者の体と心を温めたドラム缶が後世に語り継ぐため、今では鐘として音色を響かせています。
震源となった野島断層を有する淡路市の北淡震災記念公園では、亡くなった淡路島の住民63人と同じ数のろうそくに火がともされました。 遺族らが水面に浮かべ、手を合わせました。
神戸のビーナスブリッジではあすへの希望をもってもらおうと、追悼のトランペット演奏が続けられています。
実行委員の高齢化で一時終了が決まっていましたが、別の団体に引き継がれ、ことしも継続されました。 途切れることなく鎮魂の音色が神戸の街に響きました。