兵庫県香美町では、顔に墨を塗った子どもたちが山の神様にお供え物を届ける新年の伝統行事が2年ぶりに行われました。
顔に墨を塗る子どもたち。マスクにも絵を描きます。
香美町香住区沖浦で行われた「山の神」は、室町時代から続く伝統行事と言われています。
嫉妬深いとされる神様がきれいな顔を見て怒らないよう、顔に墨を塗った男の子だけが参加して、1年の安泰を祈願します。
2021年は新型コロナウイルスの影響で中止となり、2年ぶりの開催となったことしは地元の幼稚園児と小中学生合わせて19人が集まり、集落からおよそ1キロ離れた祠まで練り歩きました。
おにぎりなどを供えた子どもたちは、神様が食事をする姿を見られたくないという言い伝えにならい、後ろを振り向かず一目散に帰っていきました。