近い将来の発生が予想される南海トラフ地震の備えに役立てようと、75年前に発生した昭和南海地震の津波の潮位を伝える石碑が南あわじ市に建てられました。
兵庫県南あわじ市の慈眼寺に建てられたのは、75年前の1946年12月21日に発生した昭和南海地震の津波の最高潮位を示した石碑です。
マグニチュード8.0の規模で発生した昭和南海地震では、太平洋沿岸部の広い範囲に津波が押し寄せました。
福良地区では死者は出なかったものの家屋788戸が浸水するなど大きな被害が出ました。
新たに設置された石碑には、当時の住民たちの証言から津波の最高潮位を海抜2メートルと算出し、その高さに赤いラインが刻まれました。
また石碑には1961年9月の第2室戸台風による高潮の最高潮位を2.35メートルと算出し、同じく赤いラインが刻まれました。
この石碑は福良地区の2カ所に建てられました。
近い将来に発生すると予想される南海トラフ地震で、福良地区は高さ8.1メートルの津波の襲来が予想されています。