16年前、宝塚市で男性から現金およそ4500万円を奪ったなどとして強盗致傷の罪に問われている男の裁判員裁判で神戸地裁は12月13日、男に対し懲役9年の判決を言い渡しました。
大阪市西成区の土木作業員の男(61)は2005年、知人の男と共謀し、宝塚市で男性を車に押し込み脅した上で男性の自宅から現金およそ4500万円などを奪い取ったほか、胸を刃物で刺して軽傷を負わせたとして強盗致傷の罪に問われています。
男は去年12月に時効直前に起訴されていて、初公判では起訴内容を否認しています。
これまでの裁判で検察側は「計画的な犯行で、被告が主導的立場だった」などとして懲役10年を求刑。 一方、弁護側は「恐喝罪にとどまり、時効が成立する」と主張していました。
12月13日、神戸地裁の野口卓志裁判長は「被害者に狙いを定めていて、犯行は計画性の高いかなり手荒なもの。15年以上逃亡し真摯な反省は見られない」などとして男に懲役9年の判決を言い渡しました。