尼崎市発注の水道工事で、業者に入札情報を教える見返りに現金などを受け取った市の元職員の男2人に対し、神戸地裁は、執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。
尼崎市水道建設課の技術職員だった26歳の男と33歳の男は、市が発注する水道関連工事で設計金額を業者に教え、見返りに現金やブランド品を受け取ったとして加重収賄などの罪に問われていました。
12月8日の判決で神戸地裁の小倉哲浩裁判長は、「公務員としての責務を忘れ、当たり前のように犯行を繰り返し、常習性が認められ悪質」と指摘。
一方で、「懲戒免職となるなど社会的制裁を受けている」として2人に対し懲役3年、執行猶予5年の判決を言い渡しました。
また、2人から情報を聞き出し、見返りに現金などを渡した土木工事会社「村上組」の社長と社員の2人には、懲役2年、執行猶予4年を言い渡しました。