プロ野球・阪神タイガースの2軍の本拠地が西宮市から尼崎市に移転する計画が進められています。尼崎市は11月、新球場の概要を発表しましたが、果たしてその内容とは?
我らがタイガースの本拠地・西宮市の阪神甲子園球場。高校野球の聖地としても知られ、年間の観光客数はコロナ前まで10年連続で県内トップを誇りました。
一方、こちらがタイガースの2軍が本拠地とする鳴尾浜球場。西宮市の臨海部にあり、1994年に完成しました。多くの選手が日々練習に励んでいます。
その2軍の本拠地が尼崎市の小田南公園へ移転される計画が進み、11月、概要が発表されました。
メイン球場は、甲子園球場と同じサイズで客席は3600席。内野は黒土を敷き、外野は天然芝となります。また、球場の南側には室内練習場も整備される予定です。新たな球場は小田南公園の中にある球場が再整備されます。
公園は現在、市民の憩いの場として活用され、球場は草野球を楽しむ人の姿でにぎわっています。場所は、阪神大物駅のすぐ近く。
新球場は、駅北側の改札を出ておよそ5分歩くと到着。球場までの道には緑も植えられ、歩道も拡張されます。
一方、新球場は津波の浸水に備えて平均40センチかさ上げされるほか観客席は災害時、「避難場所」としても活用できるようになります。
尼崎市は本拠地の移転について市民にアンケートを実施し、およそ2400件の回答を得ました。
「地域の活性化を期待する」などの賛成意見や「子供の遊び場や自然が減る、治安の悪化が心配」などの反対意見が寄せられ、その結果、「賛成」がおよそ75%を占めました。これに対し、「どちらとも言えない」や「反対」はおよそ15%でした。
阪神タイガース2軍の新球場は、尼崎市議会で可決されれば来年12月から工事が始まり、2025年にオープンする予定です。