神戸大学は、男性ホルモンを合成する細胞をヒトiPS細胞から作製することに成功したと発表しました。
神戸大学大学院iPS細胞応用医学分野の青井貴之教授によりますと、男性ホルモンを合成する「ライディッヒ細胞」の働きが加齢によって悪くなるケースに着目し、iPS細胞由来の「ライディッヒ細胞」を作製に成功したということです。
男性ホルモンが低下する男性の更年期障害は日常生活に支障をきたす人も多く、潜在的に数十万人以上の患者がいるとみられています。
今回の研究ではiPS細胞由来の「ライディッヒ細胞」が男性ホルモンを増やし、機能にも問題がなかったと確認できたということです。
また、神戸大学は2023年春をめどに医療機器開発など、医学と工学を併せた「医工学」を学ぶことができる新たな専攻を設置すると発表しました。