師走に入り、ことしも残すところひと月となりました。
ことしの年越しそばに、自宅で手打ちそばはいかがですか?丹波の松本カメラマンが、丹波市でそばの魅力を伝える男性を取材しました。
日本の年末に欠かせない「年越しそば」。なぜ、この日にそばを食べるのでしょうか。
その由来はそばが長く伸びることから、長寿への願いが込められている説。また、そばが切れやすいことから一年の厄災を断ち切るという説があります。
松本カメラマンが訪れたのは丹波市の名店手打ちそば「木琴」。木の温もりが感じられる店内は、全て78歳のご主人・佐藤勉さんの手作りです。
ここでいただく十割そばがこちら。てっぺんに乗せられた極太の一本が目を引きます。
そして気になる太麺そばの魅力を知り尽くし、その魅力を最大に引き出す佐藤さんですが、そば店を始めたのは16年前の2005年。定年退職を迎えたことがきっかけでした。
佐藤さんは製紙会社で定年まで勤め上げ、独学でそば打ちを習得。この佐藤さんのそばに魅了されそば打ちを学ぶ弟子も後を絶ちません。
大阪府吹田市から通う佐々木博子さんは、丹波市での開業を目指して、毎週金曜日は佐藤さんのもとに修業に訪れています。
実践形式で、実際にお店で提供するそばの準備も手伝います。なかなか厳しい修業です。
佐藤さんの仲間や弟子たちが次々と独立し、丹波市から京都・福知山などに8軒のそば店が軒を連ね、「奥丹波そば街道」が誕生しました。
ここ「三津屋・妹尾」は奥丹波そば街道初期メンバーのそば店です。店長の妹尾栄二さんの自慢の一品は、のど越しが楽しめる二八そばと、粗びきのそばを使用した十割そばの合い盛りです。
「そばんち」は佐藤さんが立ち上げた最初のお店。今は佐藤さんの弟子・宮内秀勝さんが切り盛りしています。人気は色彩豊かに彩られた3色のおろしそばです。
ことしの年末は奥丹波そば街道で年越しそばめぐりなどいかがでしょうか。