2021年11月30日(火曜日) 18:17 地域・まち報道特集・ドキュメント

カメラマンがいない! セルフ写真館が大流行

コロナ禍の今、新しいスタイルの写真館が注目を集めています。

思い思いにポーズを決める若者たち。この写真館にカメラマンはいません。自分たちがカメラマンになって撮影する「セルフ写真館」です。

韓国でブームとなり、今年に入ってから県内でも次々にスタジオがオープンしています。

(吉本アナウンサー)
カメラマンがいない写真館があるということでやってきたんですが、どんなところなんでしょうか。行ってみましょう!

神戸市にあるレトロな雰囲気の写真館「三宮写真室」。70年以上の歴史がある老舗です。

店長でカメラマンの向谷さゆりさん。今まではスタジオ撮影などを中心に行っていましたが、コロナの影響で成人式などの行事やイベントは相次いで中止に。写真館の売り上げも落ち込みました。

そこで苦境を乗り越えようと今年8月から始めたのが「セルフ写真館」でした。

(三宮写真室 向谷さん)
コロナが始まって4月いっぱいはお店を自粛というか営業は控えさせてもらって、その中で予約が入ってもキャンセルになったりとか。
その中でもこういう時期だからイベントがないから家族写真を撮ろうということでうちに来てくれて、「いい思い出になった」とおっしゃっていただく方も中にはいらっしゃって。

(向谷さん)
新たな可能性として写真を撮れる「場所」を提供するというのも、私たち写真に携わる人たちにできることなのかなと。

セルフ写真館の人気は上々。利用者のほとんどが今まで写真館にあまり馴染みのなかった10~20代の若い世代です。

(利用者の女性)
初めて来たときは(写真館は)堅いかなと思ったんですけど、行ってみたら説明だけしていただけてお好きに撮ってくださいって感じだったんで、フランクに来られるなと思って何回も利用しています。

スタジオにはカメラマンはもちろんスタッフもいません。接触も少なく安心して撮影が楽しめます。

(吉本アナ)
めっちゃラブラブですね。
(女性)
私はこれが好きですね。いつも家でいる感じの、普段の笑顔が撮れてるのと。あと誰もいないのでくっつけるっていう。
(向谷さん)
カップル同士だったら、すごい素の表情でニコニコの笑顔でなかなかここまで(いい表情)を引き出すのは難しいかなっていうのはありますけどね。

家族写真を見比べてみてもスタジオで撮るとどうしても緊張してしまいますよね。それがセルフ写真館だとこの表情。お父さん、お母さんがカメラマンだからこそ引き出せる表情です。

みなさんの楽しそうな姿を見ていたら私も撮影したくなりました。

(吉本アナ)
北野レディになったような感じでしょうか?私もSNS映えする写真に挑戦します!

撮影は3つのコースから選べます。さくっと撮影したい人は15分コース。メイク直しや着替えて撮影したい人、家族でゆっくり撮影したい人には30分、45分コースがおすすめです。

衣装や小物などの無料レンタルもできるので手軽に楽しめます。子どもの衣装も20着以上から選べるので、お子様の思い出作りにもぴったりです。

撮影方法も、とっても簡単!リモコンのボタンを押せば自分の好きなタイミングでシャッターが切れます。

(吉本アナ)押してもいいですか?
(向谷さん)大丈夫です!
(吉本アナ)もう撮れた?…なんじゃこれ!すごくバカみたいな顔になってるんですけど。

失敗した写真もいい思い出になりそうです。

思う存分撮影を楽しんだらデータを受け取り終了。時間内に撮影したデータはすべて受け取ることができます。

セルフといっても機材はプロ仕様。加工しなくてもとてもきれいで自然な仕上がりに大満足でした。

(向谷さん)
撮ってる瞬間にちょっと変な顔になったりとか、ちょっとミスしたカットとかもそれが思い出になると思うので。
記念日、誕生日だったりとか、結婚記念日とかでもいいんですけど、何気ない日でもカップルさんだったらデートの延長線上でもいいし、友達同士で遊びに行ったときでもいいし、気軽に写真を残してもらう。そういう場になったらいいなというのはありますね。

「自由に気軽に思い出を」。時代に合わせ写真のスタイルも変わりつつあります。

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