2021年11月19日(金曜日) 18:47 地域・まち報道特集・ドキュメント

【特集】古着を買って社会貢献 尼崎のチャリティーショップ

季節に合わせた洋服や小物など、およそ400点が並ぶチャリティーショップ「ふくる」冬物のコートはなんと1000円!店内のアイテムはすべて寄付で集まりました。

店で働いているのは、車いすを利用する障害者たちです。みんなファッションや接客が大好きだといいます。

「ふくる」は障害者の雇用環境の改善などを目的に、尼崎市で障害者の派遣事業などを行う尼崎市のNPO法人がおととしオープンさせました。店の売り上げは障害者の給与に充てられています。

オープン当初からこの店で働く藤原舜(ふじわら・しゅん)さんです。藤原さんはチャリティーショップの発祥とされるイギリスのロンドンを視察しました。

バス停よりもチャリティーショップの数が多いとされるイギリスでは、障害者支援や子どもの貧困支援など目的ごとに支援の窓口が分かれています。

店の商品は、市民からの寄付で成り立っています。回収箱は市内の4カ所に設置されています。寄付で集まる古着の多くは女性物だといい、ボランティアがひとつひとつ手作業で仕分けしていきます。

今では月に1トン以上の古着が集まり、数としては順調ですが、コロナの影響で客足は減少したといいます。そこで、店が考えたのが「AIコーデ」。

AIは人口知能のことではなく、「あんた」「いいやん」の略で、店員が「あんた、それ、いいやん!」と思うコーディネートをお任せで提案してくれます。

やり方は簡単。まずは、オンラインで服のサイズや体の特徴を入力、写真も添付して注文します。

注文を受けた店では、客の写真を見ながら似合いそうな服を選んでくれます。今回は3000円でトップス2枚を選んでくれるコースを選択しました。

「AIコーデ」の評判は上々で、「どんな服が来るかわからないドキドキ感がいい」と売り上げが伸びたそうです。果たしてどんな服を選んでくれたのでしょうか。

選んでもらったのはこちら。これからの季節にぴったり!クリスマスカラーのニットと後ろのデザインがおしゃれなタートルネックのニットです。

この日も「ふくる」には馴染みの客が訪れていました。

寄付を身近なものにできるチャリテーショップ。その支援が障害のある人たちの働く居場所を作っています。

チャリティーショップ「ふくる」は月曜から土曜日(水曜・日曜定休日)で、午前11時~午後3時まで営業しています。AIコーデは11月30日まで、店のホームページから注文できます。

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