■V1リーグ
姫路 1-3 JT/11月13日
姫路 0-3 JT/11月14日
女子バレーボールVリーグ1部(V1)8位のヴィクトリーナ姫路は11月13、14の両日、ホームのヴィクトリーナ・ウインク体育館(姫路市立中央体育館)で首位のJTマーヴェラスと戦い、いずれも敗れた。
3連覇を目指すJTは10戦全勝で首位をキープ。
姫路は3勝7敗となり9位に後退した。
■勝敗分けた選択
13日の試合。
最大のポイントは、セットカウント1-1で迎えた第3セット、
姫路が24-22でセットポイントを握り、JTのサーブとなった場面だった。
ここで姫路のスパイクが決まれば、2セット先取となり勝利に前進する。
姫路エースのプラクは後衛に回っていて、セッター堀込は前衛のルーキー渡邉にトスを上げたが、渡邉は決めきれず、JTドルーズのスパイクで24-23に。
続くJTのサーブを受けて、堀込は今度は前衛の孫田に打たせたが、孫田はスパイクミス。
24-24に追い付かれ、姫路は最大のチャンスを逃した。
サンテレビの試合中継で2日間、放送席に座った竹下佳江さん(前ヴィクトリーナ姫路監督、選手時代はJTに所属)は、堀込の意図について、渡邉の対面が171㎝のセッター柴田だったので、マッチアップを考えて渡邉に打たせたと解説した。
その上で、「相手のマッチアップよりも、攻撃の効果率の高い人から使っていくのがセオリー。プラク選手のバックアタックを…(使うべきだった)」とコメントした。
結局、姫路は第3セットを28-30で落とし、第4セットも粘ったが25-27で落とした。
■対策してきたJT
14日の試合。
JTは前日、途中出場で活躍した田中瑞希を第1セットから先発起用し、姫路のプラクや田中咲希らのスパイクを封じた。
竹下さんは、「JTはメンバーやローテーションを変えてきた。ブロックが飛んでる脇、空いてるコースにしっかりレシーバーが入っている。さすがJTというディフェンスから攻撃に展開している」と評価した。
姫路は、17-25、13-25と簡単に2セットを奪われ、第3セットはデュースに持ち込んだが26-28で力尽きた。
竹下さんは姫路について、「最後の勝負どころで勝たしてもらえない。20点目以降の勝ち切り方ですね。『惜しかったね』では終わらずに、勝ち切れるようにやってほしい」と奮起を促した。
(浮田信明)