豊岡のかばんメーカーが少し変わった花札を製作しています。
使われている絵柄は豊岡、素材も豊岡。豊岡の全てが詰まったといっても過言ではない花札を取材しました。
「これは城崎の外湯のひとつ、鴻の湯ですね」
「トビウオを青タンに見立てて」
「これは豊岡の、私たちのかばん」
これらの花札「とよおか・花めぐりの旅」を開発したのは、豊岡市のかばんメーカー「服部」。
48枚の花札、全てが豊岡ならではの絵柄で、花札では見慣れたツルの絵も、コウノトリに。
赤タンはカニの爪になっています。
服部「私たち豊岡に住んでいるからこそ発信できるもの、そういう場所もちりばめていこうやということで、こういう四十八枚の図柄を絵柄を、ピックアップしたというところですかね」
かばんメーカー「服部」の社長、服部清隆(ハットリ・キヨタカ)さん。
コロナ禍でかばんの生産量が激減し、かばんの技術を活かして楽しいことができないかと考えました。
服部「どうせ作るのであれば、こういう時豊岡一丸となって頑張れるようなものが作りたいということで」
花札の裏には、薄く漉(す)いた牛の革。かばんメーカーの技術で、エレガントな仕上がりになっています。
川越「今されている作業は、これは貼り合わせ?」
高畑「紙と革を貼り合わせて後から縫うのに貼り合わせているという感じです」
「服部」の社員、高畑一桜(タカハタ・イッサ)さん。「とよおか・花めぐりの旅」の絵柄をデザインしました。
高畑「花札として遊べるように。それと豊岡の。魅力を入れて。というふうに意識して描きました」
元々、小さい頃から絵を描くことが好きだった高畑さん。
お気に入りの絵柄は…。
高畑「猪鹿蝶の、3つに豊岡のキャラクターを。入れさせていただいて。それがかわいく描けたかなって思ってます」
この花札「とよおか・花めぐりの旅」。
現在は、クラウドファンディングサイト「キャンプファイヤー」で製作資金を募っていて、その返礼品として手に入れることができます。
服部「革を張り合わせた札に、紙の札も用意していますので、お正月とか家族そろって、花札を知らない世代の方とか知らない方もいらっしゃると思いますけど、この機会に。遊びながら、家族で遊びながら、豊岡の魅力をできればいいなと思います」
ちなみに、この第2弾として、「服部」では将棋のセットを革で作る計画が進行中。
山形の駒職人と、豊岡のかばん職人のコラボが実現します。
服部「豊岡のカバンの歴史にしても、元々は柳行李から、それからカバンに変化してきました」「
今私たちも鞄の生産を諦めるわけではありませんけれども、次の新しいものを。地場産業の技術を生かして、何か提案できるという部分でも、一つ投げ掛ける商品になればなと思っています」