養父市の明延鉱山の坑道内で熟成させた日本酒が25日蔵出しされ、販売が始まりました。
1987年に閉山となった養父市の明延鉱山の探検坑道内は年間を通じて12度前後に保たれるため、日本酒の長期間の熟成に適しているとされています。
25日、坑道内の「明寿蔵」から出されたのは山陽盃酒造が製造する純米吟醸酒「仙櫻」です。
毎年、坑道内で熟成させていて、ことしは新型コロナの影響で酒造会社や市の関係者のみが出席し規模を縮小して式典が実施されました。
「仙櫻」は養父市で栽培された米を使って仕込まれ、およそ5カ月間の熟成を経てまろやかな味わいに仕上がったということです。
蔵出しされた「仙櫻」は養父市内の酒販店などで販売されるということです。