2021年10月13日(水曜日) 16:42 報道特集・ドキュメント

「できたてをお届け」苦境の飲食店がキッチンカー

新型コロナウイルスの影響で、苦境が続く飲食店。窮地を乗り越えようとキッチンカーに可能性を見出す神戸・元町のカレー店を取材しました。

出来立ての料理を楽しめるキッチンカー。郊外の住宅街の広場に続々と人が集まります。

神戸元町の南京町にあるカレー店「俺たちカレー部」。朝早くから仕込み作業に追われています。

「俺たちカレー部」は去年8月にオープン。オーナーの荒木友樹さんが仕事先でたまたま食べた金沢カレーのおいしさに魅了され、飲食店経営の経験はないものの、カレー店のオープンに踏み切りました。

新型コロナウイルスの影響が続く中での飲食店の経営は予想以上に厳しいものでした。開店から続く赤字に歯止めをかけるため、ことし1月に始めたのがキッチンカーの営業でした。

キッチンカー事業を始めてからおよそ9カ月。今では店全体の売り上げの6割を支えるほどに成長し、10月からは2台体制で営業しています。

キッチンカー事業は飲食店を中心に各地で広がりを見せていて、街のにぎわいづくりやスーパーやコンビニの少ない郊外地域の食を支える役割を担っています。

この日、「俺たちカレー部」のキッチンカーが訪れたのは、神戸市西区の月が丘地区。ことし8月から毎週水曜日に出店しています。

スタッフの神吉紗友里さんはオーナーの荒木さんの友人で、飲食店で働くのは初めての経験です。

昼過ぎには、60個用意してきたカレーパンは残りわずかに。店からオーナーの荒木さんが追加のパンを届けに来ました。

苦境が続く飲食店の新たな挑戦。キッチンカーはきょうもお客さんの笑顔のために料理を届けます。

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