2021年09月16日(木曜日) 13:38 報道特集・ドキュメント

災害の備え 動画で発信

コロナ禍で避難訓練などが中止や延期になる中、災害時の備えを動画で知ってもらおうという動きが広がっています。

神戸市は、8月30日、風水害が発生したときを想定した動画を公開しました。物語は、数十年に一度といわれる大規模台風が近づいている想定で進みます。動画にはある特徴があります。

(神戸市市長室 広報戦略部 本田亙さん)
選択肢によってエンディングが変わるマルチエンディングストーリーという形をとった動画。

どんなストーリーになるかは、あなたの選択次第。どう避難するかをシミュレーションできる体験型ムービーなんです。展開は全部で115通りあります。

大雨の中、徒歩で避難すると無事にたどり着くことができますが、車で移動をすると土砂災害に巻き込まれてしまいます。

動画は東京で防災研修プログラムなどを手掛けるNPO法人と企画。ここ数年に起こった大災害について、学識経験者へのヒアリングなどをもとに選択肢を練りました。

(本田さん)
実際の災害でも何が起こるかわからない。どの選択が合っているかは誰もわからないので。
見た人同士でどういう選択をしたかを話すこともすごく災害を学ぶきっかけになるのではないか。

動画を作ろうという動きは民間でも。西宮市にある日本災害救援ボランティアネットワークです。

阪神淡路大震災をきっかけに生まれたボランティア団体で、現在、幼児向けの「防災アニメ」を企画しています。

(日本災害救援ボランティアネットワーク 寺本弘伸常務理事)
この主人公なんで、これによってお子さんが見たいかどうか決まるので。

モチーフは、誰もが知る昔話「ももたろう」。東京にある動画制作会社の協力を得て、キャラクターのデザインやストーリーを練っています。

アニメ作りを提案したのは、元幼稚園教諭の米山清美さんです。東日本大震災や熊本地震などの被災地などを訪ね、親子のケアを担ってきました。

米山さんが防災に目を向けたきっかけは阪神淡路大震災です。西宮市の自宅が半壊。

(米山さん)
お向かいも倒壊して亡くなったり近所の人が本当に閉じ込められたり。戦場のようなありさまでした。
「頭を低くしてしゃがみなさい」っていいますが、人間て本当にそんなことできるんですかね。とっさに。

特に1歳~2歳はまだ言葉が理解できず、言うことを聞かないことも。それでも日ごろからキャラクターなどを使って視覚から訴えると効果的だといいます。

(米山さん)
揺れが終わったら外に出るってことをしないといけないけど、そのときに泣き叫んだ子をなだめながらどうやって外に出ていくか。

動画は親にも見てもらいたいと話す米山さん。子どもがけがをしたり迷子になったりすることを避けるため、大切なのは離れないことです。

小さな子どもと避難するとき役立つ方法を教えてもらいました。介護が必要な人と逃げるときにも応用できます。

使うのは身近にあるタオルです。4枚ほど縛って相手の脇の下を通したら、そのまま背負って胸の前でクロス。タオルの長さに余裕があればお尻の下で結ぶと安定します。

(米山さん)
胸と背中が一緒になっていれば、親のぬくもりを感じて絶対黙る。これで両手も使えるじゃないですか。
子供たちをいかに助けるかそういうきっかけになれば。

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