2021年09月01日(水曜日) 11:10 報道特集・ドキュメント

夏休みの留学生が職業体験 コロナ禍 日本での学びを支援

ミャンマー出身で、神戸の日本語学校に通うモーさん(24)。この日、兵庫区役所を訪れました。

モーさんは、夏休みを利用し、神戸市兵庫区で行われた職業体験のプログラムに参加。窓口で案内業務に挑戦しました。

このプログラムは、アルバイト先以外での職業体験を通じて、日本で働く際のルールや考えの違いを学んでほしいという狙いです。

外国人が多く暮らす兵庫区ならではのこの取り組みは、行政や企業、それにNPO法人がタッグを組み企画されました。

外国人の学習や就労支援を行うNPO法人ワンセルフ代表の中野みゆきさん。職業体験に参加した学生たちを支援しようと、クラウドファンディングを活用し、返済不要の奨学金を集めています。

区役所の仕事を体験したモーさんは、去年10月に来日し、ミャンマーの友人とルームシェアをしながら暮らしています。

ミャンマーでは、ことし2月、国軍によるクーデターが起き、国民を巻き込んだ混乱が今も続いています。

モーさんの家族は無事ですが、金銭面での支援を頼ることはできなくなってしまいました。日本の大学に進学するためには奨学金が必要不可欠です。

ベトナム出身のハウさん。技能実習生として3年間群馬県で働いていましたが、経済の勉強がしたいと、ことし2月、再び日本にやってきました。

今はコンビニとフードデリバリーのアルバイトに就いていて、日本人と仕事をする時に文化の違いを感じたと言います。

ハウさんはスポーツメーカー・ミズノが運営する運動施設での職業体験に参加しました。この施設では外国人の利用が増えているということで、今回の取り組みに参加したということです。

体験の中でハウさんたちは、利用者に向けた注意書きの翻訳作業を依頼されました。細かなニュアンスまできちんと伝えなければいけないと、中野さんの指摘がありました。

留学生たちの学びの機会を失ってはいけないと、コロナ禍でも支援が続いています。

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