兵庫県姫路市から給付費およそ9400万円をだましとったとして詐欺の罪に問われた認定こども園の元園長の控訴審で、大阪高裁は一審の有罪判決を支持し、控訴を棄却しました。

姫路市の認定こども園「わんずまざー保育園」の元園長の女（49）は、2015年から2017年にかけて、定員を大幅に上回る園児を受け入れながら市に少ない人数を申告し、給付費およそ9400万円をだましとったとされています。

わんずまざー保育園は、1人あたりの給食の量を減らすなど、ずさんな保育実態が明らかになり、事件の発覚後に閉園しました。
2020年、一審の神戸地裁姫路支部は、懲役2年6カ月、執行猶予4年を言い渡していましたが、元園長は無罪を主張し、控訴していました。

8月25日に大阪高裁で開かれた控訴審の判決で、長井秀典裁判長は、一審の判決を支持し、控訴を棄却しました。