旧優生保護法の下で不妊手術を強いられた問題を巡る訴訟で、8月3日、原告の請求を棄却した神戸地裁の判決を受け、弁護団は、11日に集会を開き問題解決を訴えました。
国会内で開かれた集会には、全国の原告や弁護団、国会議員らが出席しました。明石市からは、中絶手術を受けさせられた小林喜美子さんや夫の宝二さん、それに、泉房穂市長らがオンラインで参加しました。
旧優生保護法の下、不妊手術を受けさせられた兵庫県内の障害者らが起こした訴訟の判決で、神戸地裁は、8月3日、すでに賠償請求権が消滅しているとし、全員の請求を棄却しました。
集会で、小林喜美子さんは、「私の体を元に戻してほしい。国には謝ってほしい」と訴えました。 弁護団などは、被害者がいつでも賠償を求められるよう法で定めることなどを盛り込んだ要望書を国会議員に手渡しました。
明石市では、申請の期限を設けず、不妊手術や中絶手術を受けた市民と配偶者に300万円を支給する全国初の条例制定を目指しています。