■全日本女子硬式野球選手権大会・準々決勝(8/11)
阪神タイガースWomen 0-1 エイジェック
■初回の1点に泣く
全日本女子硬式野球選手権大会(松山市)に初参戦した
クラブチーム「阪神タイガースWomen」(以下TW)は8月11日、
準々決勝で強豪クラブチーム「エイジェック」(栃木県)と対戦し、0-1で敗れた。
ことし2月に活動を開始し、6月には関西の大会で優勝。
無敗のまま全国大会に臨んだが、全国の壁は厚かった。
TWはエース植村美奈子が先発した。
初回、エイジェックの先頭・安達瑠に初球をレフトに運ばれ2塁打に。
二死を奪ったが4番川端友紀のタイムリーで1点を先制された。
一方、TW打線はエイジェック先発の小松圭保に3回まで三者凡退。
4回、浅野桜子、キャプテン三浦伊織の連打で、一死1、3塁としたが、
4番村松珠希のサードゴロ併殺でチャンスをつぶした。
2回以降、植村は追加点を許さず、最終回(7回)もマウンドへ。
自らのエラーなどでピンチを招いたが切り抜け、味方の反撃を待った。
TWは7回裏一死で三浦がヒット性の当たりを飛ばしたが
エイジェックのレフト安達がダイビングキャッチ。
なおも村松がヒットで出たが、
続く田中亜里沙が倒れ、公式戦初黒星を喫した。
エイジェックの小松は被安打3、無四球で完封し、
バックも堅い守りでTWを寄せ付けなかった。
試合後、植村は、
「今日は、どうしても勝ちたかったです。
初回、安達選手への初球をもう少し丁寧に入らなければならなかったと
反省しています」と語った。
■起死回生のランニングHR/1回戦
TWは1回戦(8/8)で日本大学国際関係学部(静岡県)と対戦。
2回までで0-5と大量リードを奪われた。
しかし3回、満塁で登場した三浦が左中間を深々と破りランナー3人が生還。
三浦もホームまで還りランニング満塁ホームランを記録した。
この回、さらに連続タイムリーで計7点。
6回にも1点を加え、8-5でTWが逆転勝ちした。
■完封リレーで連勝/2回戦
2回戦(8/10)は桃山学院教育大学(大阪府)と対戦。
相手投手の乱調でTWは連続押し出しなどで7点を奪い、
先発の坂東瑞紀が4回を無失点に抑えた。
さらに半田渚-水流麻夏とつなぎ、7-0で5回コールド勝ちした。
■クラブ選手権でリベンジ!
TWの次の目標は10月に千葉県で行われるクラブ選手権大会だ。
野原祐也監督(元・阪神)は、
「選手達はこの悔しさをバネに更に強くなってくれると信じています。
今日見つかった課題も含めて、修正し、秋の全国クラブ選手権大会では、
リベンジしたいと思います」と雪辱を誓った。
(浮田信明)