6月に投開票された尼崎市議選挙をめぐり、1票差で落選した男性が票の数え直しを求め異議を申し立てていた問題で、市の選挙管理委員会は7月29日、男性の申し立てを棄却しました。
尼崎市議選挙をめぐっては、名古屋市の選管が不在者投票用紙を尼崎市に送付するのを忘れ1票が無効と判断されたほか、開票作業でも集計ミスが発生し、票の確定が1時間ずれ込むトラブルがありました。
これに対し、1票差で落選した元職の寺坂美一(45)さんが、無効となった1票を含めすべての票の数え直しを求めて市の選挙管理委員会に異議を申し立てていました。
これを受けて市の選挙管理委員会は、「開票事務は適正に執行されている」としたうえで「無効となった票は開票して確認することは許されていない」などとして寺坂さんの申し立てを棄却しました。
この結果に不服がある場合、寺坂さんは県の選管に審査を申し立てることができます。