花火大会の見物客が混雑の中折り重なるように倒れ、11人が犠牲となった明石歩道橋事故から21日で丸20年を迎えました。
現場では、明石市の新人職員に向けた研修が開かれ、遺族が当時の様子を語りました。
事故が起きた現場には、ことし明石市に入庁した23人の新人職員と、事故で当時2歳だった次男・智仁ちゃんを亡くした下村誠治さんが訪れました。
2001年7月21日の午後8時45分ごろ、明石市が開いた花火大会の終了後に観客が歩道橋に殺到し群衆なだれが発生。 幼い子どもや高齢者など11人が死亡し、247人が重軽傷を負いました。
事故の再発防止のため、市では7月21日を「市民安全の日」と定め、新人職員を対象にした研修を続けています。
明石市では、事故後に入庁した職員がことしで全体の半数を超え、教訓の継承が課題となっています。 職員たちは、黙とうを捧げ、犠牲者の冥福を祈っていました。